短い脚でお尻をぷりぷりと振って歩く姿。大きな耳にとびっきりの笑顔。
コーギーの可愛さに気付いてしまったらもう抜け出せない!
コーギーが大好きな人、いつかコーギーを飼ってみたい人に向けて、コーギーの魅力を深堀りしていきます♪
コーギーにはしっぽがあるウェルシュ・コーギー・カーディガンと、しっぽがないウェルシュ・コーギー・ペンブロークがいますが、今回はペンブロークについて調べてみました。
コーギーの歴史
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの祖先についての確実な情報はありませんが、祖先犬がイギリスのウェールズ地方に持ち込まれ、その地で繁殖したことから原産国はイギリスとされています。
- ウェルシュ…ウェールズの
- コーギー…(ウェールズ語で)小さい犬
- ペンブローク…ウェールズのペンブロークシャー地方
ペンブロークシャー地方で牧畜犬として飼われていたことから、名前にペンブロークという地名が入っているのです。
コーギーのしっぽが無いのは牛に踏まれないため?
自然豊かな土地を生かし酪農を行なっていたウェールズ地方で、牛を追いかける牧畜犬として活躍していました。
牛や羊を巧みに誘導する、牧畜犬や牧羊犬の姿を見たことがあるでしょうか?
その中でもコーギーは誘導に従わない牛に対して、吠えるのではなく踵を軽く噛むことで目的地へと誘導するheeler(ヒーラー)という役割を得意としていました。
脚が短いのは牛の踵を噛みやすくするため。しっぽが無いのは生まれつきではなく、牛に踏まれて命を落としたりケガするのを防ぐために、生まれてすぐ切ってしまうからなんです。(=断尾)
「じゃあ家庭で飼うなら断尾する必要はないんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。しかしイギリスやアメリカ、日本の愛犬団体に登録されている犬種標準では、コーギーのしっぽは断尾するか2インチ(5.1cm)までと定められているのです。
日本のブリーダーさんの中には、断尾せずそのまま残そうという考えの人もいるので、どうしても可哀想だと思う方は断尾しないブリーダーさんからお迎えしてみてくださいね。
コーギーとエリザベス女王
イギリスのエリザベス女王が大のコーギー好きという話は有名ですよね。
イギリス王室が初めてコーギーを飼い始めたのは、エリザベス女王がまだ7歳だった1933年。
その後エリザベス女王はコーギーの繁殖も行なうようになったそうです。血統の一番最初にあたるのが18歳の頃に家族になったスーザンというコーギーで、2018年に亡くなったウィローまで、長年スーザンの血は引き継がれました。
また、エリザベス女王のコーギーと、妹が飼っていたダックスフンドが偶然交配されたことを機にドーギーという品種の繁殖も行なっていたのだとか。
多い時には13匹の愛犬たちと暮らしていたエリザベス女王。愛犬たちも家族として大切にされ、宮殿には愛犬専用のコーギールームまであるそうですよ。
イギリス王室で暮らすコーギーたちを題材とした映画「ロイヤルコーギー レックスの大冒険」も公開されています。優雅な宮殿での生活を抜け出して大冒険するコーギーたちの様子が見られるので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
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コーギーの性格
元々は牧畜犬として活躍していたコーギーですから、とても賢く活発で、遊ぶのが大好きです。
これまでに私がペットホテルで預かってきたコーギーたちも、ほとんどの子が活発で力が有り余っている印象でした♪
牧畜犬として広い牧場を駆け回るだけの体力がある犬種なので、毎日の散歩や運動量はしっかり確保してあげなければなりません。
以前私が飼っていた保護犬のコーギー・りきも「遊ぶの大好き!ごはんも大好き!知らない人でもみんな友達!」という元気いっぱいな性格でした(*^^*)
愛犬を連れてたくさんお出かけしたいという方にはピッタリかもしれませんね!
コーギーの種類
冒頭でもお伝えしましたが、コーギーにはペンブロークとカーディガンの2種類がいます。しかし、実は毛が長いコーギーも存在するんです。
ここでは、カーディガンと希少なフラッフィーについて簡単にご説明します。
ウェルシュ・コーギー・カーディガン
しっぽがあり、ペンブロークよりも胴体が長めで耳が大きい個体が多いです。
カーディガンも牧畜犬として飼われており、ウェールズのカーディガン地方に多く暮らしていたことが名前の由来です。
フラッフィー
通常のコーギーの毛は、長毛と短毛の中間である中毛に分類されますが、繁殖の際に稀に長毛のコーギーが生まれることがあるんです。
耳の横や腕の飾り毛がゴージャスで、身体やしっぽの毛も長いのが特徴です。
コーギーの毛色
カーディガンの毛色は比較的豊富ですが、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの毛色は大まかに5種類に分けられます。
- レッド(濃い赤茶色)
- セーブル(赤茶をベースに黒毛が混じった色)
- フォーン(薄めの茶色)
- ブラック(黒毛)
- ブラック&タン(黒毛をベースに眉の位置に薄茶のポイント)
この5種類をベースに、口元から額、胸や腹に白い毛が入っています。
コーギーはサマーカットしていいの?
コーギーはトイプードルのように伸び続ける毛ではないため、基本的にはカットする必要が無い犬種です。
しかしコーギーは、ダブルコートという二重構造の毛なので毛量がとても多く、夏の暑さには注意が必要です。そのため、バリカンで短く刈ってサマーカットをしてあげれば涼しく過ごせるかもしれません。
サマーカットをした場合には、紫外線や虫刺されによる皮膚へのダメージに気を付けてください。また、バリカンで刈ると毛質が変わる可能性があるので、十分に理解した上でトリミングをお願いしましょう。
毛質の変化が嫌な人は、汚れやすいお尻周りや蒸れやすいお腹の毛だけカットしてもらうのもおすすめです!
コーギーがなりやすい病気
コーギーは以下の病気にかかりやすい傾向があります。
- 椎間板ヘルニア…背骨の間の椎間板が脊髄を圧迫する病気です。
- 変性性脊髄症(DM)…遺伝性の疾患で10歳頃から歩行障害が出ることが多く、最終的には命を落としてしまいます。
- 皮膚炎…毛量が多いため、蒸れた皮膚が炎症を起こすことがあります。
その他にも生涯、病気にかかる可能性はありますが、日々の健康チェックをしっかり行ない早期発見に努めましょう。
椎間板ヘルニアは、段差の昇り降りやジャンプをさせないようにしたり、太りすぎないように体重管理をしてあげることで防ぐことができます。
皮膚炎は、小まめなブラッシングやシャンプー、痒がっていないか様子を見ることで予防できたり早めに対処してあげることができますよ。
まとめ

私の愛犬りき(コーギー)・おくら(チワワ)
今回はコーギーの歴史や性格、毛色などについてご紹介しました。
特徴的な胴長短足スタイルの秘密や、エリザベス女王との関係性も知ることができましたね!
これからコーギーを飼いたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。